獅子

これを含めた4枚の「動物&アーミー」のイラストは、酷いスランプで歴史・民俗関係のものがどうしても描けず、それでも何か描かないといられない状態だった時に描いたもの。

最初に描いたのが、このライオンとお姉さん。済みません女ですこの人、女に見えなくても女です。彼女は中学の頃描いていたSFまがいの作品に出ていたオリジナルキャラ。自分の分身みたいなもので、こういう男みたいな女が理想な私はずっとこんなのばっかり描いていて、優しくて可愛い儚げな女性が全然描けません。

ライオンは一番好きな猛獣。あのフサフサのお日様と土の匂いのしそうなたてがみに手を突っ込んで、獣臭い息を嗅ぎながらライオンに頬擦り出来たらどんなに幸せだろうか・・・と思いながら描いた1枚。
そこから想像が飛躍して、猛獣を相棒に闘う兵士がいたら格好いいじゃないか、という発想から、残りの
犬鷲のイラストを思いつきました。
大きな獣に触りたい、という欲求をイラストを描く事で満たす事が出来て、描いていて何だかとても癒される気がしたのを覚えています。

でも兵士や武器を描いているからといって、戦争を賛美するつもりは全くありません。
この辺りが難しいというか矛盾しているような気もするのですが、この兵士と猛獣が何(誰)を相手に闘っているのかという事までは考えていません。
私がこういうアーミーなものに惹かれるのは、子供の頃に視たり読んだりしたSFヒーローものと、シュワちゃんのアクション映画の影響が大きいです。


猛獣は動物の描き方の本や、集めておいた色んな写真を参考に、軍服や兵器は『コンバットバイブル』という本を参考に描きました(詳しくは参考文献のミリタリー資料を御覧下さい)。

この『コンバットバイブル』、シリーズで3冊出ているのですが、地雷の埋設の仕方や取り除き方、銃器の分解掃除の仕方、対空射撃の方法まで、軍事知識満載で、日常生活にこれほど役に立たない本はありません。勿論、歴史・民俗ものを描くにも殆ど役に立たないのですが、本屋で見つけて衝動買いしてしまいました。

これに限らず資料になる本は衝動買いする事が多かったのですが、流石に本棚が飽和状態になってからはすぐに飛びつく事は少なくなりました。それでも欲しい本は次々現れるので、欲望と戦うのが大変です。

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