ちび
「帰っておいで」

ちび

引っ越す前のアパートで飼っていた手乗り十姉妹の「ちび」。色んな紙に描いた落描きを寄せ集めてみました。
卵から孵った雛の時から私が育てて手乗りにしたので、とてもなついていました。本棚の隙間が大好きで、同じく手乗りになった姉の「くろ」と一緒に、ティッ シュやレタスの干涸らびたのを持ち込んで敷き物にして、くつろいでいる事が多かったです。時々本の上で卵を産んでくれて悲惨な事になっていましたが。

どれくらいなついていたかと言うと、こんな感じ。

これは「くろ」の方ですが、目の脇の耳の辺りを掻いて貰うのが好きで、気持ちいいのか段々と膨らんで来て、終いには恍惚として、こんな状態に。

死んでるわけではありません(笑)この時はカメラが気になって目を開けていますが、普段は目を閉じて全身の羽を膨らませ、固まったまま掌の上でコロンコロン転がされても、されるがまま。警戒心全く無し。
この「くろ」よりもっとなついていたのが「ちび」でした。同時期に生まれた卵の中で、一番後に孵化したので、人間を警戒する気持ちが薄い内に手乗りになったからかも知れません。


警戒心の全くないエピソードがこれ。昔友人に送ったFAXの走り書き。

ちび

こんな脱力ネタも。

ちび

・・・今日、7月18日は「ちび」がいなくなってしまった日で す。’01年のその朝早く、私の不注意で開いていた窓の隙間から外へ出ていってしまいました。それから1年間、ずっと帰るのを待っていたのですが、翌年 引っ越してしまったので、もし今「ちび」があのアパートへ帰って来ても、そこには私は居ないのです。
でも、そこから今住んでいる処までは、車で20分もかかりません。ずっと放し飼いにしていて飛ぶ力が強かったので、きっとあの子なら、此処まで飛んで来られるはず。
・・・だから、帰っておいで。ずっと待っているよ。「くろ」も他の十姉妹たちも、皆元気で待っているからね。

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