百鬼丸
「もう一度逢いたい」

百鬼丸

NHK-BSで昔やっていた、懐かしアニメのリクエスト番組に「どろろ」のリクエストをした時、FAXに描いた走り描きイラストの数々。
アニメの内容に放送コードに引っかかる点があるせいか、山程FAXしたのに一瞬たりとも放送されず、めちゃくちゃ悔しかったです(T_T)。しかしその代わり、同時にリクエストした「
カムイ」「サスケ」のうち、「カムイ」のワンシーンがエンディングで流して貰えて嬉しかった♪
昔はとても子供向きとは言えないような、渋い時代物アニメが結構やってましたね。リメイクか再放送してくれないかなあ、もう一度、愛しの
百鬼丸に逢いたいです。2番目に好きなカムイにも。

(追記:その後、DVD−BOXで「どろろ」全話をゲット!!ぶっ通しで全部観ました。余りの凄絶さに立ち竦んでしまいそうで、もうほんとに泣きそうでした。詳しい感想はいずれまた改めて。)

百鬼丸

アニメの百鬼丸は原作よりもかなり大人びた感じになっています。これほどリアルな感じではありませんが・・・。
ちなみにアニメは白黒でした。それが余計に怖さを感じさせて、子供心に強烈な印象を残しました。

(追記:この落描きを元に描いたイラストが出て来ました→こちら。)

百鬼丸

右の子供がどろろ。百鬼丸の刀を盗もうと付け狙っているうちに道連れに。
最初アニメのタイトルは「どろろ」だったのが、どう見ても百鬼丸が主役なので、途中から「
どろろと百鬼丸」に変更されてしまいました。

百鬼丸

百鬼丸は、全身の48箇所が作り物で出来ています。
彼の父親が、自分の立身出世の野望を叶えるために、産まれる前の我が子の身体を48匹の妖怪に与えて取り引きしたのです。
肉塊となって産まれた子供は河へ捨てられ(蛭子伝説を彷彿とさせますね)、偶然天才的な手術の才能を持つ名医に拾われ、その医者によって、妖怪に奪われた部分を作り物で補い、壮絶なリハビリの末、常人以上の行動が可能となったのでした。
(この辺り、
ブラックジャックピノコを造り出す過程に似ていますね。百鬼丸とどろろの組合せそのものが、後のブラックジャックとピノコに引き継がれたという見方もされていて面白いです。)

両腕には仕込み刀、両足には強酸性の液体を放出する仕掛け、等々・・・。
勿論、目鼻口耳、全て作り物で、見えない・聞こえない・話せない・・・筈なのに、研ぎ澄まされた感覚を駆使して、物凄い活躍をするのです。

百鬼丸

百鬼丸と蛾の妖怪「まいまいおんば」。百鬼丸は毎回様々な妖怪を倒していきます。

百鬼丸

百鬼丸は、妖怪を1匹倒す毎に、その妖怪に奪われていた体の部分が戻ってきます。
例えば、激痛と共に義眼が落ち、本物の目玉が戻って来て、初めて自分の目で見えるようになる、と言うように。

そして辿り着いた最後の妖怪は・・・・・・彼を妖怪に売った父でした。何たる皮肉。
私はこの顛末を、高校だったか大学だったかの頃に小説で読んで強烈なショックを受け、以来、百鬼丸の虜になりました。
残念ながらその小説は随分昔に知人に差し上げてしまい、その後絶版になってしまって今手元にありません。復刊されるよう、リクエスト申請中です。

(追記:これも念願叶って復刊されたものを入手。DVDを一気観した後に一気読みしましたよ。昔読んだ時とちょっと感じが違っていましたが・・・。これについてもまた改めて。)

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