曹操
「不屈」

曹操

前回の周瑜の落描きのすぐ後に描いたんですが、なかなかアップ出来ずにほったらかしていた物。布で隠れる鎧の上の方を描かなかったら何だか変な感じに・・・。

実は私、玄徳曹操孫権の3人の君主の中では曹操が一番好きなのです。
董卓軍との戦いや赤壁の大戦で、壊滅状態に等しい派手な負け方をし、命が助かっただけでも儲けものだったくらいなのに、そこからまたしっかり力を蓄えての し上がり、ついに魏を建国してしまう。力任せに戦をする事しか能がない輩ではなく、優秀な人材を次々登用し、政治力もあり優れた漢詩を残す文才もある。
「乱世の奸雄」等と言われ、『三国志演義』の中では
玄徳の敵役として描かれている曹操ですが、この時代、一番スケールの大きい「英雄」と言う言葉に一番相応しいのは彼なのではないかと思っています。

前述の3人の君主の中で、誰の下で働いてみたいかと問われれば、まず曹操を挙げたいです。何だか一番血が沸きそうな陣営なので・・・。で、実際麾下に入ってみると、自分の能力を買ってくれるのはいいんだけど、極端な性格に次第について行けなくなり、玄徳の処へ転職し、そこでは五虎将軍や孔明と言った燦然と輝く人材の蔭に隠れて何も出来ず、孫権の処へ流れて行ったもののそこでも役に立たず、放浪の末に南蛮の孟獲の処へ行って、結局征伐に来た孔明に服従する事になる気が・・・。

・・・ いやそんな事はどうでもいいのですが、どんな酷い状況に陥っても猛烈な闘志と共に再び立ち上がって来る、彼の不屈の精神を見習いたいです。このところ母の 入院とか色々あって、疲れが溜まってホントにめげそうになるんですが、そう言う時には「赤壁であれだけド派手に負けても立ち直って、更に強くなって行った曹操を思い出せ!」と自分にハッパをかけようと思っています。久々に彼の漢詩を読もうかなあ。

ホームへ