酒呑童子
「魂の叫び」

酒呑童子

お馬鹿な落描き第1弾。格好良い酒呑童子を期待していた方、ごめんなさい。)叫んでいるのが酒呑童子、襟首を掴んでいるのが配下の茨木童子。しかし落描きへの初登場がこれかい、酒呑・・・。

こ れは随分前、自分の不甲斐無さに情けなくなった時、友人にFAXで送り付けた落描き。この処また、どうにも自分が情けなくて仕方がないので、これを落描き に持って来ました。でも今は自分に腹を立てるだけのパワーがありません。怒るのって物凄くパワーが要るのです。うーん、何とかエネルギーを溜めて怒れるよ うにならないと・・・。
私が漫画を描く原動力は実は「怒り」なのです。鬼や妖怪と呼ばれ、いわれ無き差別を受けたり、悲惨な最期を遂げたりして、歴史の闇に葬られて行った者達の 事を調べているうちに、次第に「何でこういう仕打ちを受けるか!?」と腹が立って来て、彼らの声にならない叫びを何とかして形にして伝えたくなって、漫画 が描きたくなるのです。
それがもうずっと長いことエネルギーが枯渇していて、彼らの声を拾い上げる力が無く、なかなか形にしてやれなくて申し訳ない状態が続いています。何とか立ち直らないと・・・。

・・・ところでこれには続きがあって、どうなったかというと、

酒呑童子

更に、

酒呑童子

これではまるで子供ではないか。「童子」だからいいのか?いやそれは意味が違う(「童子」と呼ばれるのは子供みたいなザンバラ髪だから)。この緊張感の無さ・・・・これじゃ都を震え上がらせる大江山の鬼どもの頭は務まらんぞ、酒呑
これだと爆睡した後、目が覚めたら何に腹を立てていたかも綺麗サッパリ全部忘れているような気がする・・・私もそんな性格だったら随分楽になると思うんだ けど・・・って、そんなんでいいのだろうか?「疲れて爆睡」ってとこだけは今の私と同じなんだけど・・・駄目じゃんそこだけ似てても。

私が漫画で描きたいと思っている、酒呑童子の本当の姿はこんなにお馬鹿ではありません、念の為。しかしこんな落描きを描いていると、そのうちどんどんお馬鹿な方向へ流れて行っちゃいそうでマズイなあ。

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