鎧武者
「頭上注意」

鎧武者

『図説・戦国甲冑集』(伊澤昭二・監修 学研 2003 \2100)という本の中で、1つとても気に入った兜があったので、落描きを描いてみました。

何処に所蔵されている何という兜なのかは判らないのですが、平安時代の星兜の鍬形のような、シンプルな脇立(わきだて)の流線型のラインの美しさに一目惚れしました。この脇立は、桧の板に布を貼り、漆を塗って仕上げてあるそうです。
しかしそれでもかなり重いのではなかろうか?急に後ろを振り向いたり、真上や真下に頭を傾けたらバランスを失うのでは?特に風の強い日とか、姿勢を保つのが物凄く辛い気がするんだけど・・・首と腰に負担がかかりそうだなあ。
しかもこれで馬に乗ったら相当な高さになるので、低い位置から枝の出ている樹が多い林に、うっかり騎馬で駆け込んだりしたら、思いっきり脇立の先が枝にブ チ当たって、もんどりうって落馬するのでは?薄い金属板なら、しなって難を逃れられるかも知れないけど・・・これ、板っきれだしなあ・・・。取り外し出来 るようにはなってるらしいので、万一、枝とかに当たってもすぐに外れるようになってるのかな。
戦国の兜はよく判らないので、お間抜けな事を書いてたら済みません。

戦国の兜を着けた人物を描いたのは初めてでしたが、こんな適当な走り描きでも。古墳時代や平安時代とはまた違った魅力がある事が、何だかちょっと実感できたような気がします。やっぱり基本的に甲冑とか軍装が好きなんですね私。
・・・しかしこんな兜を被らせたら、漫画のコマに入り切らないなあ。

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