夜光虫

 

たそがれゆく街の残像が

夜光虫に身を変えて

窓の外

深海のような闇に浮遊する

その光芒をとらえて

猫の目のようにひらめく双眸に

魂の流れでた洞窟のような私が

うつっている


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