兄宿儺(えすくな)

宿儺(すくな)」は、『日本書紀』では、仁徳天皇の時代、岐阜県の飛騨にいた、まつろわぬ(朝廷に従わぬ)異形のものとして書かれています。そこには「1つの身体に2つの顔、手足各4本ずつ」とあり、これが「両面宿儺」名の由来となっています。

しかし私は両面宿儺」とは、「仁徳天皇の時代、飛騨の位山を拠点に、東海・北陸両側にまたがる広域を支配していた2人の兄弟で、朝廷への服従を拒んだために、その一族は攻め滅ぼされた。」と考えています(詳しくは人物紹介を御覧下さい)。

実質的な首長は豪放磊落・野性的な「兄宿儺」、祭祀を担当し兄の補佐的な役割を果たすのが、物静か・温厚・冷静沈着な「弟宿儺」。顔はそっくりだが太陽と月のように性格の違う兄弟という設定になっています。

宿儺一族は山中に拠点を持つ事から、縄文系の風習を踏襲しているのではないか、と推定し、それらしいデザインにしてみました。

兄の方は正面顔にして、挑戦的な眼と乱れた髪型にし、素肌に皮の衣を着せて、野性的な雰囲気を出してみました。漫画にする時は、更に顔と全身に入れ墨を入れる予定です(入れ墨入りのラフは人物紹介に載せています)。

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