酒呑童子
「末法の闇に憚る鬼なれど」

・・・末法の闇に憚(はばか)る鬼なれど、
物も憂えば血も流す。
鬼も人なら、人も鬼。



山伏に化けて大江山に迷い込んだふりをして、鬼の根城に入り込んだ
源頼光たちは、鬼どもに毒酒を飲ませて寝入らせ、皆殺しにします。暴れぬよう鎖で縛られ首をはねられる瞬間、酒呑童子は「鬼に横道(おうどう)無きものを」と叫び、宙に飛んだその首は憤怒の余り頼光の兜に食らい付いたついたと言います。
「鬼はお前たちと違って、狡
(ずる)い事はせぬのに、騙し討ちにするか!」・・・都びとに恐れられ忌み嫌われた筈の鬼の首領に、そう叫ばせた後世の語り部たちの心に去来するものは何だったのでしょうか。

・・・久々に酒呑童子を描いたのはいいけど、描き手の胸中を反映してか、こんな不機嫌な、と言うか物憂い顔に・・・。
・・・ごめんなさい、あちこちの皆様方にどうしようもなく不義理のしっ放しな状態が続いていて、こんな落描きを描いている場合では全然無いのですが、気持ちが立ち上がって来るまで、どうかもう少し時間を下さい。

・・・しかし前回の「魂の叫び」とは、えらい違いだな・・・。コメントが無ければ、眠くてしかめっ面してるだけに思われるぞ、酒呑・・・。

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